JavaScript 組み込みオブジェクト


組み込みオブジェクト

 JavaScriptの組み込みオブジェクト一覧を次の表に示します。

JavaScriptの組み込みオブジェクト
組み込みオブジェクト説明
Array配列オブジェクト。
ArrayBuffer固定長バイナリーデータ。
BooleanBool型オブジェクト
DataViewArrayBufferのデータを低レベルで読み書きする。
Date日時型オブジェクト
Errorエラーオブジェクト
EvalErroreval関数のエラーを表す。
Float32Array32ビット浮動小数点数の配列
Float64Array64ビット浮動小数点数の配列
FunctionJavaScriptのすべての関数(function)はFunctionオブジェクトから派生している。
Infinity無限大を表すオブジェクト。
IntlECMAScriptの国際化APIの名前空間。
Int16Array16ビット整数の配列
Int32Array32ビット整数の配列
Int8Array8ビット整数の配列
JSONJSON形式データを扱うメソッドを含むオブジェクト。
Math数学関数や定数を含むオブジェクト。
Number数値データのラッパー。
Objectオブジェクトのラッパー。
RangeError値が決められた範囲を超えたときのエラーを表すオブジェクト。
ReferenceError存在しないデータを参照しようとしたときのエラーを表すオブジェクト。
RegExp正規表現オブジェクト。
String文字列を表すオブジェクト。
SyntaxError文法エラーを表すオブジェクト。
TypeError期待する型でなかった時のエラーを表すオブジェクト。
Uint16Array16ビット符号なし整数配列。
Uint32Array32ビット符号なし整数配列。
Uint8Array8ビット符号なし整数配列。
Uint8ClampedArray0-255の範囲の符号なし整数配列。
URIErrorURI操作関数を誤った使い方をしたときのエラーオブジェクト。

Array

コンストラクタ

Array(element, ...)
要素をパラメータで直接指定する。[element, element, ...] を使用しても同じ。
Array(length)
要素の数を指定する。

プロパティ

length
配列の要素の数。
prototype
プロパティを追加することができる。

メソッド

array.isArray()
オブジェクトが配列かどうかを判別する。配列ならtrue、それ以外ならfalseを返す。
array.push(value)
配列の最後に要素を追加する。
array.pop()
配列の最後の要素を取り除き、その値を返す。
array.splice( start, deleteCount, value, ... )
挿入、削除そして置換を行う。
array.sort([callback])
配列の要素を昇順で並び替える。callback(a, b)関数を指定すると、並べ替え方法を指定可能。
array.reverse()
配列の要素を逆順にする。
array.join([separator])
配列の要素を連結した文字列を返す。separatorを省略するとカンマを使用する。

サンプル, 文法編のサンプル


Boolean

Boolean値のラッパーで、コンストラクタをインスタンス化してBoolean値を生成できる。

コンストラクタ

Boolean(value)
値(value)でBooleanオブジェクトを作成する。valueは文字列や整数なども指定可能。

プロパティ

なし。

メソッド

なし。

サンプル


Date

Boolean値のラッパーで、コンストラクタをインスタンス化してBoolean値を生成できる。

コンストラクタ

Date()
日時が不定のDateオブジェクト。
Date(value)
value: UTCで1970年1月1日からのミリ秒を表す整数。
Date(dateString)
dateString: 日時文字列 (例) "2011-10-10", "2011-10-10 00:00:00"
Date(year, month, day, hour, minute, second, millisecond)
年(year)、月(month)、時(hour)などを表す整数からDateオブジェクトを作成する。

プロパティ

なし。

メソッド

Date.now()
UTCで1970年1月1日からのミリ秒数を返す。
Date.parse(dateString)
日付を表す文字列を解釈して、JSTで1970年1月1日 00:00:00 から経過したミリ秒を表す数値を返す。
Date.UTC(year, month[,date[,hrs[,min[,sec[,ms]]]]])
UTCで1970年1月1日からのミリ秒数を返す。
date.getDate()
dateオブジェクトの日をJSTで返す。
date.getDay()
dateオブジェクトの曜日をJSTで返す。
date.getFullYear()
dateオブジェクトの年をJSTで返す。
date.getHours()
dateオブジェクトの時をJSTで返す。
date.getMilliseconds()
dateオブジェクトのミリ秒をJSTで返す。
date.getMinutes()
dateオブジェクトの分をJSTで返す。
date.getMonth()
dateオブジェクトの月をJSTで返す。
date.getSeconds()
dateオブジェクトの秒をJSTで返す。
date.getTime()
指定された日時を協定世界時(UTC) の 1970年1月1日 00:00:00 からのミリ秒単位の数値で返す。
date.getTimezoneOffset()
UTCとJSTのオフセットを分で返す。
date.getUTCDate()
dateオブジェクトの日をUTCで返す。
date.getUTCDay()
dateオブジェクトの曜日をUTCで返す。
date.getUTCFullYear()
dateオブジェクトの年をUTCで返す。
date.getUTCHours()
dateオブジェクトの時をUTCで返す。
date.getUTCMilliseconds()
dateオブジェクトのミリ秒をUTCで返す。
date.getUTCMinutes()
dateオブジェクトの分をUTCで返す。
date.getUTCMonth()
dateオブジェクトの月をUTCで返す。
date.getUTCSeconds()
dateオブジェクトの秒をUTCで返す。
date.setDate(dateValue)
dateオブジェクトの日をdateValueにする。
date.setFullYear(yearValue[, monthValue[, dayValue]])
dateオブジェクトの年をyearValueにする。オプションで月と日も設定できる。
date.setHours(hoursValue[, minutesValue[, secondsValue[, msValue]]])
dateオブジェクトの時をhoursValueにする。オプションで分と秒、ミリ秒も設定できる。
date.setMilliseconds(millisecondsValue)
dateオブジェクトのミリ秒をmillisecondsValueにする。
date.setMinutes(minutesValue[, secondsValue[, msValue]])
dateオブジェクトの分をminutesValueにする。オプションで秒、ミリ秒も設定できる。
date.setMonth(monthValue[, dayValue])
dateオブジェクトの月をmonthValueにする。オプションで日も設定できる。
date.setSeconds(secondsValue[, msValue])
dateオブジェクトの秒をsecondsValueにする。オプションでミリ秒も設定できる。
date.setTime(timeValue)
dateオブジェクトに1970年1月1日 00:00:00 UTCからの経過ミリ秒を設定する。
date.setUTCDate(dateValue)
dateオブジェクトの日をUTCでdateValueにする。
date.setUTCFullYear(yearValue[, monthValue[, dayValue]])
dateオブジェクトの年をUTCでyearValueにする。オプションで月と日も設定できる。
date.setUTCHours(hoursValue[, minutesValue[, secondsValue[, msValue]]])
dateオブジェクトの時をUTCでhoursValueにする。オプションで分と秒、ミリ秒も設定できる。
date.setUTCMilliseconds(millisecondsValue)
dateオブジェクトのミリ秒をUTCでmillisecondsValueにする。
date.setMinutes(minutesValue[, secondsValue[, msValue]])
dateオブジェクトの分をUTCでminutesValueにする。オプションで秒、ミリ秒も設定できる。
date.setUTCMonth(monthValue[, dayValue])
dateオブジェクトの月をUTCでmonthValueにする。オプションで日も設定できる。
date.setUTCSeconds(secondsValue[, msValue])
dateオブジェクトの秒をUTCでsecondsValueにする。オプションでミリ秒も設定できる。
date.toDateString()
dateオブジェクトを文字列(US英語形式)に変換する。
date.toISOString()
dateオブジェクトを文字列(YYYY-MM-DDTHH:mm:ss.sssZ)に変換する。
date.toJSON()
dateオブジェクトをJSON形式で文字列に変換する。
date.toLocaleDateString([locales [, options]])
dateオブジェクトをlocalsで指定した形式で日付文字列に変換する。
date.toLocaleString([locales [, options]])
dateオブジェクトをlocalsで指定した形式で文字列に変換する。
date.toLocaleTimeString([locales [, options]])
dateオブジェクトをlocalsで指定した形式で時刻文字列に変換する。
date.toString()
dateオブジェクトを文字列に変換する。(US英語形式)
date.toTimeString()
dateオブジェクトを時刻文字列に変換する。(US英語形式)
date.toUTCString()
dateオブジェクトをUTCで時刻文字列に変換する。(US英語形式)
date.valueOf()
dateオブジェクトの1970年1月1日 00:00:00 UTCからの経過ミリ秒を得る。

サンプル


Error

Boolean値のラッパーで、コンストラクタをインスタンス化してBoolean値を生成できる。

コンストラクタ

Error([message])
Errorオブジェクトを作成する。messageはエラーメッセージである。

プロパティ

error.message
エラーメッセージ
error.name
エラーの型を表す。初期値は"Error"。

メソッド

error.toString()
errorオブジェクトの文字列表現を返す。

サンプル


EvalError

 EvalErrorはeval()関数のエラー情報を保持するオブジェクトである。Errorオブジェクトを継承している。

コンストラクタ

EvalError([message])

サンプル


Function

 FunctionはJavaScriptのすべての関数の元となるオブジェクトである。

コンストラクタ

Function ([arg1[, arg2[, ...argN]],] functionBody)
argは引数、functionBodyは本体である。

プロパティ

Function.length
引数の数
Function.prototype
prototypeは派生オブジェクトに継承されるプロパティである。/dd>

メソッド

function.apply(thisArg, [argsArray])
与えられた引数をコールする。このメソッドはcall()とほぼ同じである。
function.bind(thisArg[, arg1[, arg2[, ...]]])
bind()は引数に基づいて新しい関数を作成る。
function.call(thisArg[, arg1[, arg2[, ...]]])
与えられた引数をコールする。このメソッドはapply()とほぼ同じである。
function.toString()
functionオブジェクトのソースコードを返す。

サンプル


Infinity

 Infinityは無限大を表す数値である。

JSON

 JSONはオブジェクトをJSON形式データに相互変換するメソッドを持つ。

メソッド

JSON.parse(text[, reviver])
textをJSON文字列とみなし、数やオブジェクトに変換する。reviverはオプションの関数でオブジェクトを返す前に変換する方法を示す。
JSON.stringify(value[, replacer [, space]])
valueをJSON文字列に変換する。replacer, spaceはオプションである。

サンプル


Math

 Mathは数学に関する定数やメソッドを持つ。

プロパティ

Math.E
自然対数の底。
Math.LN2
2 の自然対数。
Math.LN10
10 の自然対数。
Math.LOG2E
2 を底とした E の対数。
Math.LOG10E
10 を底とした E の対数。
Math.PI
円周率。
Math.SQRT1_2
1/2 の平方根。
Math.SQRT2
2 の平方根。

メソッド

Math.abs(x)
xの絶対値を返す。
Math.acos(x)
アークコサインをラジアンで返す。
Math.asin(x)
アークサインをラジアンで返す。
Math.atan(x)
アークタンジェントをラジアンで返す。
Math.atan2(y, x)
(x,y) 座標のシータ角を表す -PI から PI までの数値を返す。
Math.ceil(x)
与えた数以上の最小の整数を返す。
Math.cos(x)
コサインを返す。
Math.exp(x)
xに対する指数関数の値を返す。
Math.floor(x)
x 以下の最大の整数を返す。
Math.log(x)
xに対する自然対数の値を返す。
Math.max(x1, x2, ...)
引数として与えた複数の数の中で最大の数を返す。
Math.min(x1, x2, ...)
引数として与えた複数の数の中で最小の数を返す。
Math.pow(base, exponent)
base を exponent乗した値を返す。
Math.random()(
0 以上 1 未満の疑似乱数を返す。
Math.round(x)
四捨五入して、最も近似の整数を返す
Math.sin(x)
サインを返す。
Math.sqrt(x)
平方根を返す。
Math.tan(x)
タンジェントを返す。

サンプル


Number

 Numberは、数値として扱うことができるラッパーオブジェクトを生成する。

コンストラクタ

Number(value)
valueを元にNumberオブジェクトを生成する。

プロパティ

Number.MAX_VALUE
表現可能な数の最大値
Number.MIN_VALUE
表現可能な数の最小値
Number.NaN
非数
Number.NEGATIVE_INFINITY
負の無限大を表す特別な値。オーバーフロー時に返される。
Number.POSITIVE_INFINITY
無限大を表す特別な値。オーバーフロー時に返される。

メソッド

Number.isNaN(value)
value が NaN であれば true を返す。
Number.isFinute(value)
value が有限数であれば true を返す。
Number.Integer(value)
value が整数であれば true を返す
Number.toInteger(value)
value を整数に変換した値を返す。
number.toExponential()
指数表記で表した文字列を返す。
number.toFixed()
固定小数点表記で表した文字列を返す。
number..toLocaleString([locales [, options]])
localsに基づいて数を表した文字列を返す。
number.toString()
numberの文字列表現を返す。
number.valueOf()
numberのプリミティブ値を返す。

サンプル


Object

 ObjectはJavaScriptオブジェクトのラッパーです。

コンストラクタ

Object([value])
与えられた value に基づいてオブジェクトを作成する。valueがnullやundefinedの場合や省略された場合には空のオブジェクトを作成する。

プロパティ

Object.prototype
Object プロトタイプオブジェクトを表す。このオブジェクトは他のすべてのオブジェクトに継承される。

メソッド

Object.create(proto [, propertiesObject ])
新しいオブジェクトを生成する。
Object.defineProperty(obj, prop, descriptor)
オブジェクト上でプロパティを明示的に追加または変更する。
Object.defineProperties(obj, props)
props で列挙可能な自身のプロパティに対応する、すべてのプロパティを定義する。
Object.getOwnPropertyDescriptor(obj, prop)
プロパティの正確な定義を取得する。
Object.keys(obj)
obj で直接発見された列挙可能なプロパティに対応する文字列を要素とする配列を返す。
Object.getOwnPropertyNames(obj)
obj で発見された列挙可能および列挙不可能なプロパティに対応する文字列を要素とする配列を返す。
Object.getPrototypeOf(object)
指定したオブジェクトのプロトタイプを返す。
Object.preventExtensions(obj)
オブジェクトのさらなる拡張を抑制する。
Object.isExtensible(obj)
オブジェクトが拡張可能であるかどうかを返す。
Object.seal(obj)
オブジェクトを封印する。
Object.isSealed(obj)
オブジェクトが封印されているかを返す。
Object.freeze(obj)
オブジェクトを実質的に不変にする。
Object.isFrozen(obj)
オブジェクトが凍結されているかを返す。

サンプル


RangeError

数値が正しい許容範囲にない場合のエラーを表す。

コンストラクタ

RangeError([message])

ReferenceError

存在しない変数が参照された場合のエラーを表す。

コンストラクタ

ReferenceError([message])

RegExp

正規表現オブジェクト表します。

コンストラクタ

RegExp(pattern [, flags])
patternに基づいて正規表現オブジェクトを生成する。flagsは以下の組み合わせである。
  • g グローバルマッチ
  • i 大文字と小文字を区別しない
  • m 複数行にわたるマッチ

プロパティ

constructor
オブジェクトのプロトタイプを生成する関数を指定する。
global
グローバルマッチかどうかを示す。
ignorecase
大文字と小文字を区別しないかどうかを示す。
lastIndex
次のマッチが始まる位置を示す。
multiline
複数行に渡って文字列を検索するかどうかを示す。
source
パターン文字列

メソッド

regexp.exec(str)
特定の文字列でのマッチのための検索を実行する。
regexp.test(str)
正規表現と対象の文字列の間のマッチを調べるための検索を実行し、結果を示す真偽値 ( true / false )を返す。
regexp .toString()
指定されたオブジェクトを表す文字列を返す。

サンプル


String

Stringは文字列オブジェクトです。

コンストラクタ

String(value)
valueを元にして文字列オブジェクトを生成する。

メソッド

String.fromCharCode(num1,...,numN)
文字コードから文字列を生成して値として返す。
string.charAt(index)
indexの位置の文字を返す。
string.charCodeAt(index)
indexの位置の文字の Unicode の値を示す数を返す。
string.concat(string2, string3[, ..., stringN])
文字列を連結して新しい文字列を返す。
string.contains(searchString [, position])
searchStringがstringに含まれているかを判別してBool値を返す。
string.endsWith(searchString [, position])
対象の文字列が引数に指定された別の文字列を末尾に持つ文字列であるか否かを示すBool値を返す。
string.indexOf(searchValue[,fromIndex])
stringの中で指定された値が最初に現れたインデックスを返す。
string.lastIndexOf( searchValue [, fromIndex ])
stringの中で指定された値が最後に現れるインデックスを返す。
string.localeCompare(compareString [, locales [, options]])
compareStringがstringの前か後か同じかを与えられたロケールに基づいて値(負数、正数、0)を返す。
string.match(regexp)
正規表現regexpに対する文字列のマッチングを行う。gフラグを含む場合は配列を返し、含まない場合はRegExp.exec()と同じ動作を行う。
string.replace(regexp|substr, newSubStr|function[, flags]);
正規表現と文字列との間のマッチを見つけ、マッチした部分文字列を新しい部分文字列に置き換える。
string.search(regexp)
stringを検索し、正規表現が見つかったインデックスを返す。
string.slice(beginslice[,endSlice])
文字列の一部分を取り出し、新しい文字列を返す。
string.split([separator][,limit])
separatorでstringを分割して配列として返す。separatorを省略するとstringだけの要素の外列を返す。
string.startsWith(searchString [, position])
stringがsearchStringで開始されているかを判別しBool値を返す。
string.substr(start[,length])
stringのstart位置からlength分の長さの部分文字列を返す。
string.substring(indexA,indexB)
stringの位置indexAからindexBまでの部分文字列を返す。
string.toLocaleLowerCase()
stringを現在のロケールに基づいて小文字に変換する。
string.toLocaleUpperCase()
stringを現在のロケールに基づいて大文字に変換する。
string.toLowerCase()
stringを小文字に変換する。
string.toString()
stringの文字列表現を返す。
string.toUpperCase()
stringを大文字に変換する。
string.trim()
stringの両端の空白を取り除いた文字列を返す。
string.valueOf()
stringのプリミティブ値を返す。

サンプル


SyntaxError

構文的に不正なコードを解釈しようとした場合のエラーを表す。

コンストラクタ

SyntaxError([message])

TypeError

値が期待される型でない場合のエラーを表す。

コンストラクタ

TypeError([message])

URIError

形式が不正なURIに遭遇した場合のエラーを表す。

コンストラクタ

URIError([message])

 

このページの先頭へ戻る