AWS の料金って安い?

投稿日 2015/02/11 (更新 2015/07/31)

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AWS の料金プランは ?

(Amazon Web Service) の料金プランですが、従量制と定額制があります。もちろん一般的には定額制のほうが安いですが、あまり使わないのなら従量制の方が安いかもしれません。例えば、スタティックなページ (つまり HTML だけの) しかないウェブサイトとかならアクセスも少ないだろうし、CPUも消費しないのでたぶん従量制の方が安いでしょうね。

次のパラメータとして、「規模」があります。ここでいう規模とは CPU の強力さ、メモリやディスクの多さなどです。これには、 EC2 料金表で調べることができます。

EC2 は仮想マシン (Elastic Compute Cloud の略) なので、スタティックなウェブサイトの場合は使わないかもしれません。そういう場合は、 S3 料金表だけでいいかもしれません。

S3 は Simple Storage Service の略です。つまり、コンピュート機能はない単純なストレージです。他のクラウドストレージとの大きな違いはウェブサーバ機能があることで、S3 はウェブサーバとして活用できます。ただし、CGI などは実行できません。

AWS の料金にはもうひとつパラメータがあります。それは「リージョン」と呼ばれるもので、要するにどこのサーバを使うかというパラメータです。AWS は世界の何か所かにデータセンターがあって、その一つとして東京リージョンがあります。アジアではシンガポールにもあります。北米では、西海岸に2か所、東海岸に1か所あります。

これらで一番安いのは西海岸の Oregon です。国内で使ってもスピードが遅いということはないです。ただ、一部サービスしていない項目があるようです。

あともうひとつ、EC2 そのものではないですが、使用するソフトウェアの料金があります。これらは無料のものも多いですが、商用ソフトウェアは有料 (従量制) なので注意が必要です。商用ソフトウェアは例えば、RHEL (Redhat Enterprise Linux) や Microsoft Windows Server、Oracle などです。OS も有料ですが、EC2 の料金としていっしょに表示されています。


EC2 の料金プラン

EC2 の料金プランですが、2015 年 2 月の段階でこんな感じでした。やはり、東京は高いですね。t2.smallの1年契約でオレゴンとの差が $252 - $151 = $101 もあります。最近のレート (\120 / 1$) だと、\12,000 も差があります。(円高の時代が懐かしい。)

ところで、t2.micro とかいうののスペックはこちらに出ています。

ザックリ言うとt2.micro が 1cpu, memory 1G, disk 8GB (初期容量、可変) です。t2.small は micro の2倍 (cpu 数は 1)、medium が4倍 (ただし cpu 数は 2) って感じです。

これらの仕様は後から変更できるようなので、t2.micro から始めてもいいと思われます。無料枠での利用だと、t2.micro が基本で、他のプランにすると差額が発生するかもしれません。

下の料金表は、一番安い Linux (Ubuntu や CentOS) を使う場合のものです。Windows Server や RHEL を使う場合はもっと高くなります。

規模 リージョン 従量 1年固定 3年固定
t2.micro 東京 $0.020 / H $126 $247
t2.micro オレゴン $0.013 / H $75 $151
t2.micro 北カリフォルニア $0.017 / H $100 $209
t2.small 東京 $0.040 / H $252 $494
t2.small オレゴン $0.026 / H $151 $303
t2.small 北カリフォルニア $0.034 / H $201 $419
t2.medium 東京 $0.080 / H $504 $989
t2.medium オレゴン $0.052 / H $302 $607
t2.medium 北カリフォルニア $0.068 / H $403 $838

S3 の料金プラン

S3 (Simple Sorage Service) の料金ですが、こちらは完全従量制です。EC2 と連携したりウェブサーバとして使うには、利用価値がありますが、そうでなければ、まず無料のクラウドストレージを利用し、制限容量を超えたらこれを使ってみるってのがいいでしょうね。

は無料枠に含まれていて、「Amazon S3 標準ストレージ 5 GB、20,000 Get リクエスト、2,000 Put リクエスト、データ送信 15 GB を毎月、1 年間ご利用いただけます。」とのことです。

1年を超えると、有料になり次のように課金されます。(標準ストレージの例)

携帯電話料金と比べればバカみたいに安いですが、アクセスが多くなったときはどうなるんでしょうね。

リージョン 最初の 1TB 次の 49 TB/月
東京 $0.0330 /GB $0.0324 /GB
オレゴン $0.0300 /GB $0.0295 /GB
北カリフォルニア $0.0330 /GB $0.0324 /GB

RDS の料金プラン

RDS は Relational Database Service の略です。データベースを専門にサービスするサブシステムですね。データを S3 でなくデータベースで管理したいときなどに使います。

ただ、EC2 にもデータベースをインストールできるので、あえて使う必要もないですが、いろいろ利点があるかもしれません。例えば、Oracle などをインストールしていろいろ設定するのはたいへんですが、RDS を使えばすぐ Oracle を利用できます。

RDS がサポートするデータベースは、MySQL, PostgreSQL, MS SQL Server (エディションとして Express, Web, Standard がある), Oracle です (2015/2現在)。料金は、このデータベースの種類、インスタンスの規模、時間(つまり従量制)、リージョンで決まります。インスタンスの規模で一番小さいのは db.t2.micro で、この性能は EC2 の t2.micro に相当します。

料金ですが、リージョンがオレゴンの場合、下のようになります。東京の場合だと、だいたい料金が 1.5 倍くらいになります。

規模 データベース 時間当たりの料金
db.t2.micro MySQL $0.017
db2.t2.micro PostgreSQL $0.018
db2.t2.micro SQL Server Express $0.022
db2.t2.micro Oracle $0.040
db.t2.small MySQL $0.034
db.t2.medium MySQL $0.068

 

オプションの料金はどうなの ?

以上が AWS の代表的なサブシステムにかかる料金ですが、この他にも料金がかかる場合があります。EC2 を使う場合、必ず OS が必要になります。OS も一般に有料です (ただし、Open ソースの Linux は無料のはずです。Amazon の EC2 料金表は OS ごとに分かれています)。

あと AWS marketplace  というのがありますが、これを使うと特定目的の仮想マシン(サーバ)が簡単に構築できます。つまり、面倒なインストール作業や設定作業が不要です。 ただし、一般に従量料金がかかるので注意が必要ですね。例えば、Sophos というものを使うと、下のような感じで料金が発生します。

 

結局、安いの ?

無料枠が1年間も使えるのは魅力ですね。1年間を超えて使っても、例えば3年使っても2年分の料金で済みます。
他のクラウドサービスで一番安いのは1か月500円くらいですが、CPU が 0.5 (2人で共有ってこと?)とかなので、AWS EC2 t2.micro のほうが安いことになります。

無料枠を含めて EC2 (リージョンはOregon) を3年間使うと

$75 x 12月 x (3 - 1)年 = $150
になります。現在のレートだと、\18,000 くらいなので1か月
\18,000 / (12月 x 3年) = \500
ですね。これは国内最安のサービスと同じくらいの料金ですが、性能や使い勝手、開発のための各種情報、ツールなどを含めれば、圧倒的に AWS のほうが有利です。

→ AWS 無料枠 7 か月後の使用感
→ AWS 簡易月額料金計算

 

 


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